スローシネマ ムーブメント

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「野草とは何か? それは、自然から切り離されてしまった人間が、自然へと回帰する扉だ」
壮絶な拷問の末に、無実の罪を着せられ、13年2ヶ月を監獄で過ごしたファン・デグォン。獄中で死の淵にあえぐ彼の目の前に、名もなき野草が現れた―。不条理と孤独のなかを生き抜いた男が、生命平和について静かに語り出す。小さき命の世界から紡ぎ出された珠玉のエコロジー。
すべては天に描かれた、運命を探る旅だった-ファンさんの言葉

そもそもヒトは、火とともに人間になっていった。昔の共同体の親密なコミュニケーションを可能にしたのも火だ。文明もまた火によって始まった。本来、火は自然と文明を融合させるものだったはず。しかし、現代世界では自然と文明は対立関係にある。文明は自然の機能だけを奪い取り、その他は切り捨ててしまう。人間は火を誤って使ったため、火によって滅亡へと追いやられている。私は、文明の火の代わりにこの原初の火を選ぶ。これを出発点として、自然へと還ってゆくのだ。

ロゴマークの下の部分は人間、右は動物、左に魚と鳥、上に草と木。左右に、月と太陽、これらが中央の円ですべて繋がっている。どのような生命も孤立しては存在できない。太陽と月まで含め、ひとつに繋がってはじめて生命といえる。すべての生命は平和共存を求めている。つまり、生命の本質は平和なのだ。

生命平和運動とは何か。問題を前にして反対の拳を振りあげる代わりに、いったい何が生命同士の平和を保障する道なのか、共に悩み、考え、問題の現場に身を置き自らに問う。怒りや憎しみは、短期的な効果はあっても、長期的には害になるなぜなら、相手はこちらの憎しみを食べて育つから。自分の中に怒りを見つけたら、まず、祈りと瞑想でそれを鎮めよう。そして負のエネルギーを正のエネルギーへと転換するのだ。代案を示し、それを現実化することに力を集中しよう。反対のエネルギーを創造の力へと転換する。その力を持続させるもの、それが祈りと瞑想だ。
scm-toha

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