スローシネマ ムーブメント

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ソーヤー海
希望とやさしさに満ちあふれているサティシュの存在は、僕の大切なよりどころ。サティシュの言葉や在り方は、僕たちをいのちの世界にやさしくよび戻してくれる。少年のようなキラキラした目で、心からいのちを祝福する彼は、大切なものを思い出させてくれる感じがする。友人のように話せる謙虚な仙人だと僕は思っている。そして、時には仙人とは思えない適当なことをいうところがチャーミング。その絶妙なバランスを持っている人とは他に会ったことがない。

映画で印象的だったのは、下関での稲刈り。サティシュは手(体)を動かすことを大切にしている。毎年行っているシューマッハカレッジ体験ツアーでも、サティシュと長い散歩(巡礼)に必ず出る。キッチンでみんなの食事のしたくをしている時だってある。80歳になっても、みんなと一緒に笑顔で稲刈りをして、シンプルな喜びを表現したり、深い知恵をさりげなく教えてくれたり。それが「サティシュの学校」なんじゃないのかな? 暮らしの中で、自然とともに生きるために、当たり前のことをしながら、深い学びをする。

僕は彼と大学生の時に初めて出会った。
“Life is a journey of transformation”「人生はトランスフォメーション(変革)の旅なんだ」という言葉のように、僕はサティシュや彼の仲間達に導かれながら、豊かなトランスフォメーションの旅(巡礼)を続けている。みんなにもサティシュとぜひ会って欲しい。この映画は、サティシュと出会ったり、サティシュと再会したりする、ひとつの方法なんじゃないかな。

彼の師匠ビノーバ・バーベの本のタイトルが”Moved by Love” (愛に動かされて)。サティシュはまさに、愛に動かされている人だと思う。僕が目指しているのは、そんな彼らのように、愛に動かされた存在になること。